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Z世代・α世代のマッチングアプリに関する調査!
皆さんは、マッチングアプリを利用したことはありますか?場所や時間を選ばずに出会いの場を増やすことができるツールですよね。
今回は、マッチングアプリに関するアンケートの結果をもとに、Z世代・α世代によるマッチングアプリの利用実態や思っているイメージについて皆さんにご紹介します。
調査期間:2025年9月2日~9月8日
マッチングアプリを使ったことはあるか

α世代は「現在も使っている」「以前使っていたが、今は使っていない」を合わせても、利用経験者は全体のわずか約10.5%しかいない。また半数以上が「興味がない・使うつもりはない」と回答しており、マッチングアプリへの関心が薄い、あるいは必要性を感じていない層が多数を占めている。
α世代はアプリ自体には一定の関心を持つ層もいますが、まだ年齢層が低いため恋愛や出会いのツールとしてのマッチングアプリにそもそも関心がない、あるいは社会的な認識(親や大人世代の価値観)の影響を受けている可能性が考えられる。
Z世代は「現在も使っている」「以前使っていたが、今は使っていない」を合わせると、利用経験者は全体の約54.9%と半数を超えている。これは、マッチングアプリがZ世代にとって一般的な出会いの手段の一つとして確立されていることを示唆している。また「興味がない・使うつもりはない」と回答した層は約21.6%に留まり、マッチングアプリに対する抵抗感がα世代に比べて圧倒的に低いことが分かる。
マッチングアプリを使ってみようと思う/思わない理由は

α世代は「新しい出会いがほしい」「恋人や結婚相手を探したい」「友達や趣味仲間を作りたい」を合わせても、ポジティブな理由を挙げたのは全体の約22.9%にとどまっている。特に「新しい出会い」を求める声が非常に少なく、マッチングアプリを出会いの手段として認識している層がごく少数であることが伺える。これは、α世代がまだ恋愛対象年齢に達していない層が多いことや、オフラインでの出会いを重視する傾向にある可能性を示唆している。
また「危険・トラブルが心配だから」と「実際に会うのが不安だから」を合わせると、α世代の約41.7%がマッチングアプリの利用に際して安全面や対面への不安を抱いている。これは、情報リテラシーの低さや未経験故の漠然とした恐怖、あるいは保護者やメディアからの情報による影響などが考えられる。
そしてα世代の35.4%が「特に理由はない」と回答しており、これはポジティブな利用動機を上回る割合である。この層は、マッチングアプリについて深く考えたことがない、あるいは自身の生活圏で必要性を感じていないという状態を示していると考えられる。
Z世代では、ポジティブな理由の合計が約66.6%と非常に高く、全体の約3分の2がマッチングアプリに対して具体的な利用動機を持っていることが分かる。特に「新しい出会いがほしい」と「恋人や結婚相手を探したい」が拮抗しており、Z世代にとってマッチングアプリが恋愛・出会いの主要なツールとして機能していることを強く裏付けている。「友達や趣味仲間を作りたい」というニーズも一定数存在し、多様な目的での利用が想定される。
またマッチングアプリの利用に関しての不安についても同様の懸念はありますが、その割合は合計で約16.2%とα世代より大幅に低い。特に「実際に会うのが不安だから」は4.5%に過ぎない。多くのZ世代がマッチングアプリの利用経験を持つため、リスクを理解しつつも、それらを回避する知識や経験がある、あるいはメリットがリスクを上回ると判断している可能性が高いといえる。
そしてZ世代の「特に理由はない」は17.1%で、α世代の半分以下となっている。これは、Z世代の多くがマッチングアプリに対して何らかの具体的な認識(肯定的または否定的)を持っていることを示唆している。
前の設問で「現在も使っている」「以前使っていたが、今は使っていない」と回答したマッチングアプリを使用したことがあるZ世代・α世代の回答を取り上げてみる。

マッチングアプリを経験したことのあるZ世代は恋愛・結婚相手探しや友人・趣味仲間作りといった多様な目的で活用しようとする傾向が強く、オンラインでの出会いに対する抵抗感や不安が極めて低いことが考えられる。一方、α世代はまだその過渡期にあり、出会いへの意欲は持ちつつも、安全性や現実での交流に対する不安を抱えている層も少なくないようだ。
マッチングアプリの「年齢確認」について、どう思うか

Z世代は年齢確認の信頼度が高く、アプリの安全性をある程度評価していると言える。彼らの利用経験や情報リテラシーが、年齢確認への具体的な理解と信頼につながっている可能性が高い。
α世代は年齢確認に対して不信感や不明瞭な認識を持つ層が多く、これがアプリ利用への不安や抵抗感の一因となっていると考えられる。未成年であるため、年齢確認を乗り越えようとする具体的な動機は少ないかもしれないが、アプリ全般に対する不信感がこの結果に表れていると見られる。
年齢を偽ってアプリを使っているひとを見聞きしたことがあるか

Z世代はマッチングアプリの利用経験者が全体の約54.9%と過半数を占めている。そのため、彼らは自身や周囲の利用経験を通じて、年齢偽装といった現実のリスクや課題を直接的に見聞きする機会が多いと考えられる。その結果、「たまにある」という、より現実的で頻繁ではないが起こりうる事象として認識している人が多いのかもしれない。
α世代はマッチングアプリの利用経験者が約10.5%と非常に少ない。彼らの「見聞きしたことがある」という回答は、自身の直接的な経験よりも、ニュース報道、SNS、友人からの間接的な情報、あるいは漠然とした不安に基づいている可能性が高い。特に「よくある」の割合がZ世代より高いのは、利用経験がないからこそ、ネガティブな情報(年齢偽装を含むトラブル)が強く印象に残り、その頻度を過大評価している可能性も考えられる。
年齢を偽ってでもサービスを利用したい理由は何だと思うか

Z世代では、「出会いや恋人がほしいから」と「好奇心・試してみたいから」が非常に高い割合を占めており、年齢を偽ってでもサービスを利用しようとする具体的な動機が明確である。これは、Z世代がマッチングアプリを一般的な出会いのツールと捉えている(前回の設問)ため、より多様な出会いや、本来アクセスできない層との交流を求める欲求が強いことを示唆している。
「大人っぽい人と話したいから」もα世代より高く、年上との交流や経験を求めるニーズも伺える。
α世代も「好奇心・試してみたいから」が最も高いですが、Z世代に比べて「出会いや恋人がほしいから」との差が小さく、また「その他」の割合もZ世代より高い。これは、α世代がアプリ自体への関心が薄い(前回の考察)中で、具体的な目的意識よりも漠然とした興味や周囲の影響(「友達にすすめられたから」もZ世代より高い)で動く可能性を示唆している。
「友達にすすめられたから」がZ世代より高いのは、この年代特有の仲間意識や、周囲からの情報に影響を受けやすい傾向があることを示しているのかもしれない。
まとめ
今回のアンケートから、
・α世Z世代にとってマッチングアプリは「一般的な出会いの手段」として定着している。
・α世代にとってマッチングアプリは「未知の領域」であり「不安要素の塊」である。
ということが分かりました!