Z世代・α世代のキャリアと働き方について調査!

生まれ育った時代背景や世代によって価値観が異なるもの。

今回は、キャリアと働き方に関するアンケートの結果をもとに、Z世代・α世代の働き方についての考え方を皆さんにご紹介します!

 調査期間:2025年7月1日~7月7日

どのような働き方やキャリアに最も魅力を感じるか

α世代は50%が「フリーランスとして、自分のペースで自由に働く」と回答しており、時間や場所に縛られない自由な働き方に強い憧れを抱く傾向が見られる。

Z世代では「安定した大手企業や公務員として働く」が35%、次いで 「パラレルキャリア(複数の仕事を掛け持つ)」が20%と高く、複数の収入源や自己実現の場を求める意欲が見られる。

将来のために最も重要だと考えるスキル

α世代は、「創造性、発想力」「コミュニケーション能力、チームワーク力」「変化への適応力、学び続ける力」「特定の専門知識・技術」のすべてが25%と回答が均等に分散しており、具体的な優先順位付けができていない、あるいは、どのスキルも等しく重要だと考えている可能性を示唆している。

Z世代は、高い割合を占めたのは、「創造性、発想力」と「コミュニケーション能力、チームワーク力」であり、これは、AIが代替しにくい、人間ならではの「ソフトスキル」や「ヒューマンスキル」に最も価値を見出していることを強く示唆している。次に「変化への適応力、学び続ける力」が15%と続き、AIの進化が著しい現代において、常に新しい知識やスキルを習得し続けることの重要性を認識していることが伺える。

仕事を選ぶ上で重視したいこと

α世代は「やりがい、自己成長の機会」「職場の人間関係、企業文化」「自身の個性や才能を活かせること」「福利厚生、安定性」の全てが25%と同率で挙げられており、回答が均等に分散しており、これは、まだ社会に出る前の段階であり、仕事に対する具体的なイメージが確立されていないため、様々な側面に対して広く関心を持っていることを示唆している。

Z世代では「職場の人間関係、企業文化」との回答が最も高い割合(40%)を占めている。これは、実際に社会に出て働く中で、職場の人間関係が仕事の満足度や継続性に極めて大きな影響を与えることを痛感しているのではないだろうか。次に「ワークライフバランス、プライベートの充実」が30%と続いており、これは、労働時間や勤務形態が個人の生活に与える影響の大きさを認識し、仕事だけでなくプライベートも充実させたいという強い願望の表れと考えられる。

まとめ

今回のアンケートから、

・α世代は、社会に出る前の段階で、メディアや一般論から得られる「自由な働き方」や「多様な価値観」を漠然と理想として捉えている傾向にある。具体的な労働環境や社会の厳しさを経験していないため、キャリアやスキル、仕事の重視点において、現実的な制約や課題をあまり意識しておらず、広く浅く理想を抱いている状態と言える。

・Z世代は、社会の現実と向き合う中で、キャリアや仕事において「安定」という基盤を重視する傾向が強まっている。同時に、AI技術の進化を意識し、人間ならではの「創造性」や「コミュニケーション能力」といったヒューマンスキルに価値を見出しており、このヒューマンスキル重視の背景には、職場での「人間関係」を極めて重視し、「ワークライフバランス」を保ちたいという強い願望があると考えられる。これは、単に収入を得るだけでなく、精神的な充足感や私生活の充実を求める現代の若者の価値観を明確に示している。

・現代の若い世代は、社会経験を積むにつれて、漠然とした理想から「安定」という現実的な基盤を求めつつも、AI時代における人間の役割を明確に意識し、人間ならではの「ソフトスキル」と、それを活かせる「良好な人間関係」や「ワークライフバランス」を極めて重視する傾向がある。

ということが分かりました!

最後に、企業や教育機関は、Z世代・α世代の価値観の変化を深く理解し、単なるスキル習得だけでなく、人間的な成長と幸福を両立できる環境や機会を提供することが、今後の人材育成・確保において不可欠ではないだろうか。