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Z世代・α世代が大事にしているモノの価値観について大調査!
皆さんは、大事にしているモノはありますか?
今回は、モノの価値に関するアンケートの結果をもとに、Z世代・α世代がモノに対してどのような価値観を持っているかを皆さんにご紹介します。
調査期間:2025年9月16日~9月22日
使うもので「とても大事だと思う」ものは何か

α世代が「とても大事だと思う」ものとして最も多く挙げたのは「思い出があるもの」で、全体の57.6%と半数以上を占めています。これは他の項目を大きく引き離しており、α世代にとって物の持つ「思い出」という感情的な価値が圧倒的に重要であることを示唆している。 次に多かったのは「値段が高かったもの」で27.3%であった。感情的な価値の次に、物の物質的な価値や希少性、あるいは購入に際しての経済的投入を重視する傾向が見られる。
Z世代では「思い出があるもの」が最も多く32.4%を占めていますが、α世代ほど突出してはいない。 注目すべきは、「プレゼントでもらったもの」(26.5%)と「ずっと使っているもの」(23.5%)の割合が非常に高い点。これらは「思い出があるもの」に次ぐ割合であり、Z世代が人からの贈り物や、物を長く大切に使うことによって生まれる愛着・関係性といった、広範な感情的価値を重視していることを示している。
新しいものと、長く使っているもの、どちらが大事か

両世代ともに「どちらも同じくらい」と回答した割合が最も高い。α世代では54.5%、Z世代では47.1%と、約半数の人が新しいものと長く使っているものの両方に同程度の価値を見出していることが分かる。これは、どちらか一方に偏ることなく、状況や物の種類に応じて柔軟に価値判断を行う現実的な姿勢を表していると言えるだろう。
α世代では、「どちらも同じくらい」が過半数を占める一方で、「新しいもの」と「長く使っているもの」の割合はそれぞれ24.2%と21.2%と非常に近い割合になっている。これは、α世代が新しい物への関心と、物を大切に長く使うことへの意識が比較的バランスが取れていることを示唆している。特定の価値観に大きく傾倒するよりも、多様な価値観を許容する傾向が見られる。
Z世代も「どちらも同じくらい」が最も高い割合を占めますが、α世代と比較するとやや低い。 特筆すべきは、「長く使っているもの」を大事にすると回答した割合が35.3%と、α世代の21.2%よりもかなり高いことである。一方で、「新しいもの」を大事にする割合は17.6%と、α世代よりも低くなっている。この結果は、Z世代が物の持つ歴史や愛着、持続可能性といった側面に、より大きな価値を見出していることを強く示唆している。一度手にした物を大切に長く使うことを好む傾向があると言えるでだろう。
「みんなが使っている」ものと「みんなはあまり使っていないけど、自分が気に入った」もののどちらを選ぶか

Z世代は、「みんなはあまり使っていないけど、自分が気に入ったものを選ぶことが多い」と回答した人が91.2%と圧倒的多数を占めている。これは、Z世代が商品購入において、個性の追求と独自性を極めて重視していることを明確に示している。他者とは異なる自分だけの選択をすることで、自己表現をしたいという欲求が非常に強いと推測できる。 「みんなが使っているものを選ぶことが多い」と回答した人はわずか8.8%に過ぎず、同調圧力やトレンドへの追従よりも、自分軸での選択を強く好む傾向が顕著です。
α世代では、「みんなはあまり使っていないけど、自分が気に入ったものを選ぶことが多い」と回答した人が69.7%と約7割を占めている。これは、α世代が既に自分自身の好みや個性を重視する傾向にあることを強く示唆している。 一方で、「みんなが使っているものを選ぶことが多い」と回答した人も30.3%おり、Z世代と比較するとこの割合は高めである。まだ周囲との調和や、安心感を求めて多数派に同調する側面も持ち合わせていると言えるかもしれない。
まとめ
今回のアンケートから、
・Z世代は商品購入において「自分らしさ」や「独自性」を極めて強く追求する傾向があることが明らかになった。
・α世代もまた、既に「自分が気に入ったもの」を選ぶ傾向が強いものの、Z世代ほど極端ではなく、周囲との同調や多数派への安心感も一定程度考慮するバランス感覚を持ち合わせていると考えられる。
・総じて、現代の若年層、特にZ世代においては、消費行動が自己表現の一環となっており、「みんなと同じ」であることよりも「自分らしくある」ことに価値を見出す「パーソナライゼーション」のトレンドが強く反映されていると言える。
ということが分かりました!