research
α世代とZ世代のスマホ利用比較
デジタルネイティブである若年層のライフスタイルにおいて、スマートフォンは不可欠な存在となっています。本調査では、現在の中高生を中心とした世代と、大学生から社会人層にあたる世代を対象に、スマートフォンの利用実態や意識の違いを明らかにすることを目的としてアンケートを実施しました。その結果をベースに、2つの世代の共通点と差異について分析します。
調査期間:2026/5/12~5/18
スクリーンタイムの確認習慣
-1z-300x240.png)
1日のスマートフォン使用時間をスクリーンタイムで確認したことがあるかという問いに対し、全体として「たまに確認することがある」という回答が最も高い割合を占めた。しかし、世代間で比較するとその「意識の高さ」に違いが見られる。定期的に確認していると答えた割合は、α世代が4分の1を超える約26%に達したのに対し、Z世代は約16%にとどまった。逆に、過去に確認したことはあるものの現在はしていないという「離脱層」はZ世代に多く、約26%にのぼる。α世代は学校や家庭におけるデジタルデバイスとの付き合い方に関する教育の影響か、自らの利用時間を可視化して管理する習慣がより根付いている傾向があると言える。
スマートフォンを手放せないと感じる瞬間
-2z-300x240.png)
どのようなときにスマートフォンを手放せないと感じるかという複数選択の設問では、両世代ともに「暇な時間・移動中」がトップとなった。日常のちょっとした隙間時間をスマートフォンで埋める行動は世代共通のカルチャーである。一方で、それ以外の選択肢における熱量には差が出た。α世代では「動画・音楽を聴いているとき」「SNSの通知が気になるとき」「友だちからのメッセージを待っているとき」がいずれも僅差で並び、スマートフォンが常に娯楽やリアルタイムのコミュニケーションの窓口としてフル稼働している様子が窺える。Z世代も傾向は似ているものの、各項目の選択件数はα世代ほど突出しておらず、手放せない瞬間がやや分散あるいは落ち着きを見せていることが特徴的である。
使いすぎたと感じたときの対策
-3z-300x240.png)
スマートフォンを使いすぎたと感じた際、どのように利用を減らそうとするかという設問では、興味深い行動パターンの違いが現れた。最も多かったのは、いずれの世代も「特に何もしない(そのまま使い続ける)」であったが、α世代ではその割合が半数を超える約52%に達した。利用時間は気にするものの、いざ制限するとなると自制が難しいというジレンマが見て取れる。これに対して、Z世代は「別のことに集中して気をそらす」が約28%、「使いすぎたと感じたことがない」という開き直りや無自覚な層が約21%を占めた。Z世代は、自分の意志で別のタスクに切り替える大人のコントロール力を発揮する一方で、そもそも使いすぎという概念自体を気にしていない層も一定数存在するなど、対策が多様化している。
スマートフォンがない生活で一番困ること
スマートフォンが突然生活から消えた場合、何に最も困るかという自由記入の設問では、傷心を表す絵文字や複雑な社会生活への懸念など、双方の立場からリアルな声が寄せられた。世代別の特徴的な回答を以下に挙げる。
- 友達や親、恋人と連絡ができなくなる
- 趣味が出来なくなる。
- 同じ学校ではない友達との連絡手段が無くなること
- 暇になる
- 疑問に思ったことをすぐに調べられないこと
- マップを確認しながらの移動ができなくなる
- 電子マネー・各種会員証・Suica等の利用ができないのが困る
α世代からは、友人関係や家族との「つながり」が途絶えることへの不安や、単純に「暇を持て余す」といった精神的な不便さを訴える声が中心であった。他方、Z世代からは連絡手段の喪失に加えて、検索機能の停止、地図アプリが使えないことによる移動の制限、さらには電子マネーや交通系IC、会員証といった決済・社会インフラとしての機能がストップすることへの現実的な困惑が多く寄せられた。年齢層が上がり行動範囲が広がるにつれ、スマートフォンが果たす役割が「コミュニケーション・娯楽ツール」から「生活・社会インフラ」へとシフトしていることが浮き彫りとなった。
まとめ
今回のアンケートから、
- α世代はスクリーンタイムを定期的に確認する割合が高く利用時間への意識が強い一方で、使いすぎたときの対策としては「特に何もしない」が過半数を占めており、友達との密な連絡や動画・ゲームといった娯楽への依存度が非常に高い。
- Z世代はスクリーンタイムの確認頻度や使いすぎ対策において大人の自制心や多様な対処法を見せる傾向にあり、スマホをコミュニケーションツールとしてだけでなく、決済や地図、検索といった現代社会を生きるための「インフラ」として強く必要としている。
ということが分かりました!